第3回 PDFを作る・PDFを見る方法Adobe Acrobat(アドビ アクロバット)とPDFを活用する連載記事

前回は、入門者向けに『PDFとは?』についてお伝えいたしました。さて、今回はその続きで入門者向けにPDFの作り方と見る方法について解説していきましょう。

PDFの作り方

PDFを作るためには、『難しいプログラムが必要?』と思う方もいるかもしれません。

しかし、そのような知識は必要ありません。作るためのソフトウェアがあればよいのです。

そのソフトウェアは1つだけではなく、サイト外へリンクAdobe社をはじめ様々なメーカー(サードパーティ製品)から発売されています。

では、どのソフトを購入したらよいのでしょうか?答えは簡単です。AdobeのAcrobatを購入することをオススメします。なぜかというとAdobe社以外の製品を使うと、第1回に記載した間違った解釈になってしまうからです。

PDFの間違った解釈 第1回より

『Acrobat以外の製品でPDFを作っても同じでしょ。』

では、なぜこれが間違った解釈になるのでしょうか。

もちろん、PDFを作る点ではどの製品でもできます。

しかし、サードパーティ製品を使ったPDFと Acrobatで作成したPDFでは、見た目にはわかりませんが、PDFに変換するときの作り方が異なります。それにより、サードパーティ製品の方がPDFに変換したときにレイアウトが崩れてしまう確率が高くなります。

さらに、作り方が異なっていることが原因でAcrobatを使ってサードパーティ製品で作られたPDFを開いても、その後に機能が追加できなくなるという場合があります。

このようなことから『Acrobat以外の製品でPDFを作っても同じでしょ。』という見方は間違いということになります。

『レイアウトが崩れないPDFを作りたい』・『PDFのすべての機能を使いたい』と思った場合は、PDF作成ソフトウェアの純正品である Acrobatを購入してください。

Acrobatのバージョンと種類

それでは、Acrobat買おうと思った方。ちょっとお待ち下さい。Acrobatという製品は1製品だけではありません。バージョンや種類が存在し、選んだ製品によって機能の制限があるため購入前に製品について知っておきましょう。

Acrobatのバージョンとは

バージョンとはソフトウェアのバージョンのことで、新製品が発売される度に更新される数字です。Acrobatの場合、Acrobat 6・Acrobat 7・Acrobat 8・Acrobat 9と新製品がでると数字があがっていきます。最新版は、Acrobat 9になります。

編集注:上記は執筆時のバージョンです。2012年現在の最新版はX(10)です。

Acrobat 9 の種類

Acrobat 9には大きく分けて3種類の製品が販売されています。

どれもAcrobatですし、どれもPDFの作成や様々な機能を使うことができます。

Acrobat 9 の種類の違い

それぞれの製品の違いは、簡単に言うと使える機能に差があります。Adobe Acrobat 9 Standardでは、PDFの標準的な機能しか使えません。

逆に最上位版であるAdobe Acrobat 9 Pro Extendedでは、値段が高い分PDFの持つすべての機能が使えます。そのため、購入する前にどの製品で何ができるか下記のサイトで確認してから必要なものを購入しましょう。

Acrobat 9比較サイト

上記サイトにある、いずれかの製品を購入してインストールすればPDFを作る環境が整います。

PDFを見るにはどうしたらよいか

ここまでは、PDFを作るためにソフトウェアが必要であるとお話をしました。その作った物を見るためにもソフトウェアが必要になります。ただし上記でご紹介した、Acrobat製品を購入してインストールした方は、見る環境も整っていますので何もする必要がありません。

しかし、社内で使う場合を考えると、全員のパソコンに高い製品を購入してインストールするには、とても難しいですよね。

でもご安心ください。PDFを作る必要がない人であれば、前回でもご紹介したAdobe ReaderをインストールすればPDFを見る環境が整います。

Adobe Readerは、無料でダウンロードができるため最近のパソコンでは、購入時に既にインストールされている場合もあります。そのため、現在のほとんどのパソコンにはAdobe Readerが入っているため、なにもしなくてもPDFを見る環境が整っている場合があります。

最新のAdobe Reader(旧Acrobat Reader)は、Adobe社のサイトから無料でダウンロードできます。

アップデートは忘れずに

PDFを見る環境ができても、常にメーカー側は新しく使い勝手のよい製品作りを目指しています。そのため、Adobe ReaderやAcrobatの製品でも、年を重ねるごとにパワーアップした製品に生まれ変わります。

とくにAdobe Readerに関しては、早いタイミングで新しいバージョンが発表されるため、Adobe Readerをインストールしている場合は、定期的にアップデートを行いましょう。

今回のまとめ
  • 購入前に製品について理解しておく
  • PDFを作るためにはAcrobatを購入する
  • PDFを見るためにはAcrobatかAdobe Readerをインストールする必要がある
  • アップデートは定期的に行う

次回は、今回の続きでPDF入門者のために『PDFに変換する』をご紹介いたします。

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遠藤 明久 (えんどう あきひさ)
遠藤 明久 (えんどう あきひさ)
Adobe認定インストラクター

Dreamweaver、Acrobat、CaptivateなどのACI(アドビ認定インストラクター)を保有し、多岐にわたり講師をつとめる。2005年に「パソコン教科書 Flash 8」を執筆。

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