第8回 PDFにパスワードをつけて
セキュリティを高めるAdobe Acrobat(アドビ アクロバット)とPDFを活用する連載記事

今回の機能

パスワードによるセキュリティ

※ここから完成ファイル(PDF:106KB)のダウンロードができます。

文書を開くパスワードは「sample」・権限パスワードは「samplems」です。また、閲覧するためにはAdobe Reder が必要です。

PDFの特徴的な部分として、セキュリティ設定があります。中でも一般的で手軽に行えるのは、パスワードセキュリティです。

パスワードセキュリティでは、閲覧するユーザーに対して「文書を開くときのパスワード」や「印刷させる/させない」・「編集させる/させない」といった権限をつけることができます。

※サードパーティ製品でPDFを閲覧した場合、権限が有効にならない場合があります。

2種類のパスワード

このパスワードのことを専門的に呼ぶと、文書を開くときのパスワードをユーザーパスワード、印刷などの権限設定パスワードのことをマスターパスワードと呼びます。

マスターパスワードでは、権限の設定以外に、セキュリティを解除させることもできます。

ではここで、以外と知らない活用方法をひとつご紹介します。

活用方法

ユーザーパスワードおよびマスターパスワードのかかったPDFファイルを開くと、「文書を開くときのパスワードを入れてください」とダイアログボックスが 表示されます。
パスワードを入れるダイアログボックスが表示される
もちろんこの時点で、ユーザーパスワードを入れるとPDF文書が開きますが、たとえPDFの作成者であっても文書の編集や印刷を行うことができません。
文書の編集や印刷を行うことができない

しかし、「文書を開くときのパスワードを入れてください」のときにマスターパスワードを入れてみましょう。すると、文書が開けるだけではなく、印刷ボタン や編集機能を使用することができます。
編集機能が使用できるようになる

PDF作成者にとってはちょっと便利な開き方だと思います。セキュリティを設定するPDF作成者は、ユーザーパスワードおよびマスターパスワードの設定をする場合、マスターパスワードだけは忘れないようにしましょう。

操作方法

  1. パスワードを設定したいドキュメントを開きます。
  2. Wordファイルを開いた場合であれば、[Adobe PDF]メニューの[変換設定の変更]を選択します。
    変換設定の変更
  3. [セキュリティ]タブを開きます。文書を開くときのパスワード(ユーザー)および、権限パスワード(マスター)を設定し、[Adobe PDF]メニューから[PDFに変換]をクリックします。
    パスワードおよび、権限パスワードの設定
  4. PDFに変換後、PDFを開くとセキュリティが適用されます。
今回のまとめ
  • 文書を開くパスワードだけではなく、権限パスワードもあわせて設定することでMicrosoft WordやExcelでは難しい、印刷の制御や編集の制御をかけることができます。そのため、安全にファイルの受け渡しができるようになります。

さて次回は、『PDFのファイルサイズを小さくする手法』を紹介します。

次のページは…
PDFのファイルサイズを小さくする手法
関連リンク
遠藤 明久 (えんどう あきひさ)
遠藤 明久 (えんどう あきひさ)
Adobe認定インストラクター

Dreamweaver、Acrobat、CaptivateなどのACI(アドビ認定インストラクター)を保有し、多岐にわたり講師をつとめる。2005年に「パソコン教科書 Flash 8」を執筆。

今さら聞けない Adobe Acrobat & PDF

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