Adobe Acrobat 8とは?
インストラクターが語る、Adobe Acrobat 8(アクロバット8)とは?
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遠藤 明久 (えんどう あきひさ) |
| m-School インストラクター | |
| m-Schoolインストラクター。財団法人関連のパソコン技術館にてインストラクターとして勤務後、現在m-Schoolのインストラクター、テキスト開発者として活躍中。Flash、Dreamweaver、Captivate、Adobe Acrobatなど、多岐にわたり講師をつとめる。 |
10年以上の長い歴史を誇るAdobe Acrobat(アドビ アクロバット)が8になり、さらなる進化を遂げました。
Acrobatは、Microsoft Office製品はもちろん、印刷可能なあらゆるドキュメントをPDFに変換することができます。
作成後は、
- セキュリティーの設定
- 電子署名
- PDFの修正
- 注釈の挿入
- フォームの追加
など、PDFに付加価値を追加し、ドキュメントの情報漏えいや改ざんを防ぐことができます。現在e-文書法が施行されているなか、Acrobatの必要性がますます高まってきています。
Acrobatって何ができるの?
Acrobatは、一言でいうとPDF(Portable Document Format)を作り、活用できる製品です。
PDFは、国際標準として認められた電子文書形式のことで、コンピューターの種類を問わず作成されたレイアウト通りに印刷ができる特長を持っています。
Acrobatを使用することで、ビジネスに、プライベートに、さまざまな用途で利用できます。
- Webサイトで公開用PDF。
- プレゼンテーション用PDF。
- 回覧して承認を得るためのPDF。
- セキュリティーをかけた安全なPDF。
- 複数メンバーに書類をレビューしてもらうレビュー用PDF。
- 業務日報やアンケートの集計をするためのPDF。
- 国際標準化機構(ISO)の規格に沿った印刷用・保存用のPDF。
- 複数ドキュメントを1つに束ねて電子文書として管理ができるPDF。
ほかの製品でもPDFは作れるよね?
はい。
たしかにAcrobatでなくともPDFを作るツールはたくさんあります。しかしAcrobat以外の製品すべてに言えることは、
- PDFを活用するための機能が限られている
- 作成した時にレイアウトが崩れる
といった欠点があります。
また、Acrobatにもプロフェッショナルやスタンダードなど種類がありますが、すべての機能が使えるのは「Acrobat Professional」だけです。
正直、PDFぐらいでこの値段は・・・と思うのですが、Professionalであれば上記に記載したドキュメントを簡単に作ることができます。
ビジネスでPDFを使っていこうとお考えの方はProfessional版が必須といえるでしょう。
Acrobat 8になって何が変わったの?
バージョンアップと共に、Acrobat製品もより使いやすく、より魅力的な機能が追加されてきました。Acrobat 8では従来のバージョンまでによせられたユーザーの声を生かし、それを反映した使いやすさを重視したバージョンになっています。
やりたいことがすぐにできる
「Acrobatの操作は以前から使いにくい」
と、ユーザーからの声がありましたが、Acrobat 8では誰でも簡単に使いこなせるように、インターフェースがわかりやすくなりました。起動した直後から自分の行いたい操作をクリックするだけでドキュメントが作成できます。

変換精度が向上
PDFは主に印刷可能なドキュメントMicrosoft WordやExcelなどを電子文書に変換することが多いと思います。しかし、変換したPDFを再度、WordやExcelに戻したい時、Acrobat 7では、レイアウトが崩れる現象が多数確認されていました。
Acrobat 8ではこの、PDF文書を元のレイアウトに戻すことが可能になり、変換精度も向上したため、再利用を容易に行うことができます。
PDF文書ファイル

PDF文書をWord文書に戻したファイル

束ね機能が向上
従来のAcrobatでは、
「Microsoft Power Pointの3スライド目だけをPDFにしたい」
といった、ある意味わがまま!?なことができませんでしたが、Acrobat 8ではこの操作ができるようになりました。文書内容をプレビューしながら任意のページだけを抜き出すことができます。

複数のPDFファイルをパッケージにできる
複数ファイルを1つのPDFとしてまとめる機能はAcrobat 7にもありましたが、Acrobat 8ではパッケージが追加となりました。個々のファイルに設定を保持したままパッケージとして1つのPDFファイルに含めることが可能です。

チーム全員が注釈・コメントを共有
従来はレビュー依頼者のみが各ユーザーからもらったコメントを参照することしかできませんでした。
Acrobat 8では、「共有レビュー」機能を使用することで、レビュー参加者全員がお互いのコメントを参照し合ったり、レビューの状況をリアルタイムで確認したりすることができるようなりました。
機密情報を恒久的に削除
墨消しツールが追加され、隠したいテキストやオブジェクトを部分的に塗りつぶすことができるようになりました。この墨消しは文書上のタグ情報も削除ができるので、検索を行うこともできなくなり、恒久的に削除することができます。

ほかにも、まだまだ使いやすくなっています
- インターフェースが使いやすくなりカスタマイズができる。
- PDFフォームの作成がさらに簡単になった。
- フォーム配布からデータ収集までの時間を短縮。
- Adobe Readerでフォームの記入・保存が可能に。
- Adobe Readerでも電子署名の付与が可能に。
製品インストラクターのアドバイス
-
どのバージョンを購入したらいいですか? -

「どのバージョンのAcrobatを買おうかな?」
と悩んでいる方は、Professional版を買うことをおすすめします。
理由はひとつ、全部の機能が使えるからです。
すごく単純なことですが、PDFで「こんなことできるかな?」、「あんなことはできないだろうか?」と思った時は、経験上ほとんどがProfessional版にしかない機能だったりします。
私も、フリーソフトやちょっと安いソフトも使ってみましたが、セキュリティーを付与することができなかったり、最悪なのはレイアウトがまったく再現されず全部文字化けだったり。。。ありえませんよね。
くどいようですが、Professional版が一番おすすめです。
操作方法って難しいの?
ここだけの話、Acrobat 8になってから本当にわかりやすくなりました。
今でこそ、ほかのバージョンでも大体メニュー内容がわかりますが、最初のころはヒドかった・・・。
文字の修正をしようと思っただけで、どこにあるかチンプンカンプンでした。初めての使う方はAcrobat 8が一番おすすめです。
こんな問題があるので今ひとつ購入に踏み切れない
PDFは起動が重いから使いたくない!!拡張子を見ただけでジンマシンがでる!!
ジンマシンがでる方は使用を控えるべきですが、PDFの起動は重くありません。
過去のバージョンでは、WebサイトのリンクをクリックしたらAcrobat Readerがなにやら動きだし、心の中で「しまった、押しちゃった~」、「うわぁ、PDFだよ~」なんて思っていましたが、Acrobat Reader 7から起動が早くなり、スムーズに起動するようになっています。
印刷しかしないからフリーソフトでよいのでは?-
PDFを作って、見て、印刷するだけの方はフリーでもよいかもしれませんが、フリーソフトの場合ほとんどが正しいレイアウトでPDFに変換することができないことを知っておいてください。Acrobatの変換作業は、フリーや安価で購入できる製品とは違い、印刷可能なドキュメントを一度、PostScript文書(ページ記述言語)に書き出し、Acrobat Distillerを使用して、PDFに変換する作業を行っています。
そのためフリーソフトや価格の安いソフトに比べると変換の時間はかかりますが、レイアウトの崩れないPDF作成ができます。また、PDFをまとめたり、修正したりする場合はフリーソフトではできない場合が非常に多いです。
文字の修正でしか使っていないのですが、ほかにどんな活用方法がありますか?
文字の修正のほかにも、PDFを束ねる、管理する、デジタルIDを付与する、フォームを挿入する、スタンプを押す、ページ効果をつける、動画を挿入するなど、PDFにはたくさんの機能があります。
文字修正だけの使用でももちろんよいのですが、ほかの機能を知ることで新しい使い方を見つけてみてください。
PDFについて学べる講座を開催中
PDFを作成・加工するソフトとして最も使われているAdobe Acrobat Professional(アドビ アクロバット)を使用し、基本操作の解説はもちろん、実務で使用するシーンを想定した講義を、受講者が実際にパソコンを操作しながら学べます。
Adobe Acrobat ご購入をご希望の方
m-Schoolでは、ご購入を希望される方のためにAdobe Acrobat Professionalの販売も行っています。










