講師に訊け! ~ ActionScript 2.0を考える。
Macromedia Flashシリーズの最新版、Macromedia Flash 8のリリースを記念して、
ActionScript 2.0を考える。に引き続き
クスールの松村 慎氏にFlash 8(フラッシュ8)の魅力を訊いてみました。
松村氏の担当講座
実用サンプルを通して、知らずうちにAcrionScript 2.0の世界へお誘いします。松村氏が共同執筆した、Flashによるオブジェクト指向の書籍をテキストとして使用。
※日程により松村氏が講師でない場合もありますので、あらかじめご了承ください。
今回もよろしくお願いします。
前回同様いきなりですが…Flash 8は、何がすごいのですか?
あー、何がすごいんでしょうね(笑)。今回のFlash 8で一番変わったところは、ビットマップデータの扱い方の幅が広がったことでしょう。
Flashをよくご存知でない方は、「今までビットマップを扱えなかったの?」という疑問をお持ちになる方もいるかもしれませんね。
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そうですね、Flashは今までビットマップは扱えたけど、画像として取り込むことしかできなかったんです。ところがFlash 8では、ビットマップというイメージの中身を解析できるようになって、それをデータとして扱えるようになったんです。ビットマップのある特定の範囲を部分的に切り出す、というようなことが簡単にできるんですよ。
なるほど、今まではDirectorでしかできなかったことが、Flashでも可能になったのですね。それは「あるといい機能」でしょうか、「必須の機能」でしょうか?
必須ではないけれども、あればかなりうれしい機能ですよね。あとは、ビットマップの話からは外れるんですが、シャドウ(影)とかもFlashでつけられるようになったんですね。これは、あるといいというよりは、あったらすばらしいというものですね。
今までグラフィックソフトに頼っていたところが、ある程度Flashでできてしまうということですね。
はい、ビットマップのドロップシャドウとか、ぼかしとかは、Adobe Photoshop(フォトショップ)で加工していたんですね。Photoshopで、デザイナーが影をつけて、後ろのほうに貼り付けて・・・ということをしなくていい。その周辺の制作が、かなり楽になると思います。
なるほど、作業工数の削減に役立つということですね。
そればかりでなく、影とかぼかしの具合をActionScriptで加減できるので、表現力がかなり向上するでしょう。
今回のFlash 8では、どちらかというとデザイナーにとって喜ばしい新機能が追加されたという感じですね。
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そうでしょうね。僕から見ると、Flash MX 2004がリリースされたときは、アプリケーション開発寄りだったような気がしてて、見栄えがするおもしろいことをする人が、ちょっと減ったような気がしたんです。その、反動がちょっとくるかなー、と。もちろん、Flash 8でもアプリケーション開発の機能も備わっているんですけれども。Flash 5のActionScriptがリリースされたころのように、新しい機能をガンガン使って、実験的なことをする人がたくさん出てくるんじゃないかと思います。今回は、デザイナーとか、クリエイターとか、プログラマーとかの心をくすぐる機能がついてくる。期待できますよね。
そういったグラフィック系の機能のサポートにより、目にするWebサイトが結構変わったりするでしょうか?
うーん、思うに、最初は、みんなあたらしもの好きだから、その機能ばっかり使うことになるでしょうね(笑)。そのうち、あきられてくるかなと思うんですけれども…。でも、ビットマップの解析ができて、それを動かせるようになったので、これまで見たことのない、誰も思いつかないものができるようになるのかな、と。
例えば、これはもう存在するのですけど、ひとつおもしろいものがあって、Webカメラから取り込んだ動画をビットマップ解析して追跡できるものです。手を動かしたら、モニターの中の物がぐいーっと動く、ということができます。これは今までFlashではできなかったことですよね。
モーションキャプチャーとか、Flashで実現できてしまいますね。
精度をうまくやれば・・・。
モーショントゥイーンするキャラクターと一緒に踊るとか、ゲームをするとか、そんなものも出てくるかもしれませんね。
Webサイトだけじゃなく、ゲーム業界とか、私たちの想定していない分野での利用があるかもしれませんね。
可能性が広がりますね。松村さんは、そういった新機能で、こういったものを作ってみたいというアイデアはお持ちですか?
新しい機能を使って僕がやりたいとすれば、例えば、画像を携帯からアップロードさせておいて、みんなでその画像を加工するとか…、やりたいですね。
おもしろそうですね。ActionScriptとかはどうなるんでしょうか。
今回はActionScriptは変わらないんですよね。ちょっと残念なところです。先ほどお話したグラフィック機能のところだけ新しいクラスができた、という感じですね。あと、新しいこととして、ビットマップキャッシュというのができました。
どういったものですか?
例えば雨のようなものをたくさん降らせる、といったアニメーションを作るときに、今までだと1回1回動くたびに描画の計算をしていたんですね。そうすると、雨粒が下りてくる度に計算をしなくてはいけないので、すごく処理が重かったんですね。でも、Flash 8から、降らせ方が変わらなければそこはビットマップデータに置き換えることができるので、1回1回の計算が省け、パフォーマンスが向上するという仕掛けです。
今まではパフォーマンスを気にして控えめだったところも、表現力の向上が期待できるということですね。アニメーション表現が凝ったものがたくさん出てくるとか。
ドロップシャドウとか、ぼかしとかもそうですが、やりたかったけどできなかったことが今回のFlash 8では随分できるようになりましたね。
それでは最後になりますが、Flash 8はどう攻めていったらいいでしょうか?
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初めての人は、Macromedia Flash 8 Basicからアニメーション機能を体験することから始めればよいでしょう。ちょっとご存知の方は、Macromedia Flash 8 Professionalにアップグレードして、フィルター系の機能を試してみるとおもしろいと思います。トゥイーンにフィルターをかけるとかできますからね。
今の話とは全然違うんですけど、エントリーユーザーのためのFlash Basic 8が出たのはすごくいいと思うんです。今まで以上にFlashに触れやすい状況になりましたので、今までFlashを試したことがない方にも、Flashを触れて頂ければと思っています。
本日はどうもありがとうございました。
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松村 慎 (まつむら しん) |
| 株式会社バスキュールに勤務し、Flash制作に携わる。2005年に独立、 |









